野生動物の品質や衛生管理は、捕獲者の意識や技術に左右されやすいので、生産者との信頼関係がなにより重要だと思っています。
「おおち山くじら」には信頼できるトレーサビリティと、安定した処理システムがあるので、お客様にも安心して提供できます。また、増えすぎたイノシシやシカを食べることで、バランスが崩れた生態系と日本人の心身をより健康的にしたいという想いもあります。
料理を通じて、お客様を元気にすることが、ボワヴェールの第一の願いだからです。

「おおち山くじら」の繊細な肉質を大切にするため、豚脂やレバーなどの混ぜ物を加えず、イノシシ肉のみで仕上げました。林檎のコンポートの酸味を、上品なアクセントにしています。
付け合わせは、大鰐温泉もやし特有の歯ごたえを活かしてピクルスに、根っこは何度も煮こぼして佃煮にしました。このもやしは土耕栽培のため旨味が強く、土の香りがイノシシによく合います。

郷土料理を彷彿させる親しみやすい味わいは、林檎や津軽味噌の「甘み」をアクセントにしているから。味噌が焼ける香ばしい香りとココナッツのまろやかな風味が、イノシシ肉を身近な食材にしてくれるはずです。
日本酒との相性も抜群です。

イノシシ100%で作ったラビオリに、ブルーチーズの刺激的で芳醇な香りと、キノコの山の香りを合わせました。
ラビオリのつるっとした食感に濃厚なクリームソースがからみ、お酒が進むこと間違いなしの一品です。